GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「快二も今日、元気無さそうだったよ。アイツでもやっぱり落ち込むもんだよね」


少しでも志摩に笑ってもらいたくて、快二のネタをこぼす。


「そうだな。試合さ、アイツにしてはミスの多い試合だったんだ。でも、負けたのは快二のせいじゃないのに……今回は結構ヘコんでたかもな」


「そう、だったんだ」


あたしってば、無神経に野球のこと話題にしちゃった。どうしよう。嫌な思いさせてないかな?





「城薗さん知ってるっけ?俺さ、中学の時はマネージャーじゃなくて、野球してたんだ」


「知ってるよ。志摩、超ー野球下手なんでしょ?」


「っせーぞ」


志摩の反論に自然と笑みがこぼれる。


「なんでマネージャーしようと思ったの?やっぱり野球が下手だから?」


「まーそれも理由の1つに入らなくもないな……っておいっ」


「ナイスノリッコミ!」


「城薗さーん?」


「ごーめんって。で、本当の理由は何なの?」


志摩がマネージャーになった理由、知りたいな。