GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「あれ?快二帰ったの?」


駆け足であたしのもとへ来た志摩。


「そ、そうみたい……」


もー快二のやつ、あたしが志摩といると、なかなか素直に話せないの知ってるくせに!


「そういえば、俺に何か用事だった?」


「あっ、うん!コレ料理部で作ってさ、その、志摩にあげようと思ってっ」


慌てて鞄から、ラッピングされたシフォンケーキを取り出す。


「マジで?俺に?うわっ、ありがとう」


嬉しそうにあたしの手から受け取る志摩。


「食ってみていい?」


「お、お腹壊しても責任はとれないしっ」


「もし腹壊したら、城薗さんに変顔しながら家まで帰ってもらうからなー?」


「へっ!?」


へへっと笑う志摩。うっ、その顔反則だよ。


「いただきまーす」


そう言って、一口食べた志摩。


「ん……」


徐々に俯きだす。え、嘘。ちょっ、志摩気分悪くなった?分量の間違いのせい?


「志摩、大丈……」


「コレ俺好き」


え?