そんな准が、今は城薗のためにマジになってる。
正直、こんな准は初めて見るから、驚いているのも本音だ。


勝負事にもなかなか加わらない志摩が、城薗のことで本気になってる。


俺と賭けをした准。


初めての、俺達のカケ。


もしかしたら、俺が気づくより前に……城薗のことが気になっていた、ううん、好きだったのかもしれない。


俺が城薗を好きだったから、コイツは遠慮していたのかもしれない。


城薗と准は、両思い。


俺はここで引き下がった方がいいのかもしれない。
でも、そんなに簡単に引き下がれるような思いじゃないんだ。


俺だって、本気なんだ。


俺だって、城薗を振り向かせたいんだ。


「悪いな。俺は、お前が50位以内に入んないことを願ってるから!」


「縁起の悪いこと言うなよ、バ快二!」


つい、笑いながら言ってしまったけど、結構本音。


それはきっと、准にも伝わっているはず。


長い付き合いだから……多分、な。