GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「うー、寒いっ」


バレンタインから数日経った今日。体育の時間で駅伝の練習=ランニング=外!!


2月のこの時期は超寒い。ジャージ着用OKだけど、クソ寒すぎて笑えないっての。


「あと何周あるっけ?」


「まだ2周しか走ってないから、まだまだだね~」


あたしの隣を走る雪がヘラヘラ笑う。校庭を10周走るんだけど、やる気ゼロなあたしは大きなため息をつく。


花蓮はというと、女子のトップグループで走っているから、そこらに姿はない。勉強もスポーツもできる彼女は自慢の友達だよ。


あたしは雪との話に花を咲かせているため、走るのはかなーり遅いのだ。おかげで先生から注意を受けることもあるけどね。


「はぁ~早く終わんないかなぁ」


ベシッ


すると、誰かがあたしの頭を叩いた。


「いった!なにす」


「トロすぎだろ。もうちょい真面目に走れっ」


快二だった。


「っさいよっ。これでも真面目に」


「野村とペチャクチャ喋ってたじゃん」


う、分かってたような口ぶりだな。