GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「……志摩」


「ん?」


悔しいよ。


悔しいよ、バカ志摩。


「あたしが快二に告白されたの見たよね?」


なんで何も気にしてくれないの?


「あ、あぁ。ごめん、見るつもりじゃ」


「何か思わなかった?」


アイツ、俺のこと好きなんだよな?とか快二に振り向くなよとか……そういうの……ちょっとでも思わなかった?


「何かって……そりゃ思うよ」


え?


あたしは志摩の目を見る。


「告白現場に初めて居合わせちゃったし、邪魔したなって思った。しかも快二だし……こっちまでドキドキしたよ」


照れ臭そうに言う志摩。


「……志摩のアホ!バカ!」


あたしは志摩にそう言い放つと、スタスタとゴミ捨て場へ向かう。


何なの、この鈍感バカ男!


あたしが聞きたいのはそんなことじゃないの!


「おっ。おい城薗さん!」


後ろから志摩の声が聞こえるけど、ガン無視。


あたしが欲しい言葉なんて、志摩の中にないんだ。


あたしを気にしてくれてるんじゃないかな、なんてちょっとでも期待したあたしがバカだった。