「なぁ、ラーメン食い行こうぜ」


「おっ、いいな!よく行ってたあそこ行こう!」


いつまでも女のことでウジウジしたくない。


自分から出した話題だけど、気分を晴らしたくて、そして腹も減っていたからラーメンを食いに行くことにした俺達だった。





「ふぁ~っ」


それからも何事もなく2月を迎えた。隣で大きなあくびをする城薗に、今日も恋をしている、俺。


「寝不足?」


「うーん。ちょっとバレンタインに備えて特訓中なんだけどさ、つい熱中しちゃって」


もう1つ、大きなあくびをする城薗。


……そんなに、准に尽くしてんのかよ。


「目の下、クマ出来てんじゃね?」


「え!嘘!?」


慌てて鞄から鏡を取り出す城薗。


ぷっ、すんげー慌てっぷりなんだけど。


「んー、えーこれクマかな?」


「クマなんてねぇよ」


「え!?もうっ、嘘つかないでよっ」


プリプリする城薗。


コイツ、本当に飽きないな。