GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「はい、みんなボトルな!」


そこへ、志摩がボトルが入ったカゴを持って走ってきた。


「そういえば、准さんも一部の女子に人気ありますよ」


「おっ、俺!?ナイナイ」


山本の言葉にキョドりながら否定する准。


「よかったじゃんか。城薗以外にももの好きがいて」


「そ、そういうのわかんねぇよ。ほら、快二も飲めって」


コイツ、本当こういう話になると逃げるよな。
まぁ、城薗の名前が出てきたからなんだろうけど。





「あれ?今日城薗さんは?」


「あー、料理部と帰るって。だから、今日は俺と2人きりだなっ」


部活終わり。女子達+山本フィーバーの波をすり抜けて、准と駅までの道を歩く。そして、所々にあるバレンタインを漂わせる広告が目に入る。


「俺……この時期苦手なんだよな」


准がボソッと呟く。