GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「っしゃ」


城薗が小さく声をあげた。どうやら解き終わったようだ。


「俺も終わった。解答もらって出ようぜ」


「うん」


筆記用具をカバンにしまい、教卓へと足を進める。


「ご苦労様」


にんまり笑う石田。


「2週間どうもでした」


「今後の展開、期待してるぞ」


こんのやろ、嫌だマジで。


「石田、やっと久喜田ちゃんとデートできるね~じゃ!」


「あっ、こら城薗っ」


石田の止める声を聞き入れず、のままそそくさと教室を出た俺達。


「えっ、アイツ久喜田とデキてんの?」


「そうだよ。女子のネットワークはすごいからね。先生達のことも含めいろいろと情報が回ってくるわけ」


なるほど。


「じゃ、お互い部活頑張ってこよう!」


ヒラヒラと手を振って駆けていく城薗。


「ちょっ、城薗っ」


そんな彼女を引き留める俺。