GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「何話してたんだよ」


つい、聞いてしまう俺の口。


「ふふっ、昨日のテレビの話」


「ふーん」


内容がどんなことであろうと、会話が楽しそうだったのは目に見えて分かる。


「自分から聞いてきたのにつまんなさそーじゃん、快二」


「別に」


そのまままたガールズトークへ戻った城薗。俺は何をするわけでもなく、机にうつ伏せた。





「よし!今日で補習は終わりだ!いやー先生も今日まで頑張ったと思うよ」


放課後、石田がそう言って一人で拍手をする。今日で2週間の補習が終了するのだ。


「ということで、最後の課題だ。今から配るから解くように!」


前から順にプリントが配布される。


「これさえ終われば部活に専念できる!」


どうやら、城薗は燃えているようだ。


「あれのためだろ」


「あれ?」


「そうだよ。ほら、バレンタイン……」


なぜか言うのが恥ずかしくなって、最後は声が小さくなる。