GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




だから振り向いてもらえないのかな。ねぇ、志摩……振り向いてよ。


すると、志摩があたしの方を振り向いた。


え?テレパシー?


そして、ふっと笑った志摩。


この笑みに、ドキッとしないわけがない。


「そんな落ち込むなよ。城薗さんはちゃんと女子だから、な?」


好きな人がこんなことを言ってくれるのに、振り向いてもらえないのは辛いんだ。


でも。


好きな人にこんなことを言ってもらえるのは……幸せだ。


だから言ってしまうんだ。


「……志摩に言われると嬉しいんだけど」






きっと、志摩には……志摩の心には届かないあたしの遠回しの言葉。


だけど、本音が溢れる。


好きって言いたくなる。


あたしに振り向けって強く願ってしまう。


他の子なんて見ないで、早くあたしの思いに答えてほしい。


他の子の……誰かの彼氏になるなんて、考えたくないもん。


あたしが、志摩の彼女になりたいんだもん。