GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「放課後補習よりもさ、志摩に教えてもらった方がはかどると思うんだよねー」


「お前なぁ、准のことしか頭にないんだから、そんなんで勉強がはかどるわけねーだろ」


「ちょっ快二!本人がいる前でそんなこと言わないでよっ」


慌てて快二の脇腹に数発のパンチをくらわす。
志摩はあたし達のやり取りを見て笑っている。


そんな志摩を見てちょっと思ったこと。


─────笑ってないで好きって言ってよ、バカ。


告白はした。


好きって伝えた。


覚悟してって宣言した。


前より仲良くなれた。


……志摩の大事な友達として。


ねぇ、志摩。あたしの気持ち、流さないでちゃんと受けてよ。


やっぱりあたしのアタックが足りない?女子力アップ磨きも不十分?


「お前凶暴過ぎっぞー。男かよー」


あたしのパンチを食らった快二が、大袈裟に痛いアピールしながら先に歩く。その少し後ろをまぁまぁと志摩が歩く。


志摩もそんな風に思ってるのかな?こんなに手が出る女は対象外なのかな?