「おーご苦労さん」
先生がプリントを回収する。
「快二も終わった?」
「終わってるし、ほらよ」
そして、快二と補習組用教室を後にした。
「やばっ!こんなに暗いじゃん」
今気づいたけど、外は思っていたよりも暗くなっていた。
「快二、今から部活?」
「おー。なに、お前暗いから怖がってんの?」
「そんなんじゃないよ。部活終わってたら、志摩誘って帰ろうかなーって思っただけ!」
正直、暗いし寒いし……怖いし。こんな時間まであの課題を解くことになるなんて思ってなかったもん。
「まだ時間かかるけど、野球部が終わるまで待っとけよ。准と帰れるぞ」
と、快二の提案。
「うん……そうしようかな」
ちょっとだけホッとした。
志摩は嫌がることはないと思うし、多分一緒に帰ってくれるはず。
……大事な友達として。
「おー。俺も一緒に帰ってやる」
「快二も一緒に帰るの!?」
「俺はいつも准と帰ってんだぞ。悪いかよ」
「わ、悪くはないけど……」


