GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「はい、問題解けた奴は提出して今日は帰っていいぞ!明日は小テストもするからな~」


先生の言葉に終わった生徒達が生返事をして、プリントを提出すると、ぞろぞろと教室を出ていく。


みんな終わんの早くない?あたしまだ半分しか解けてないんだけど!?


「城薗ー、お前頭抱え込んでんな」


徘徊(見回りに来ただけけである)していた先生があたしに言う。


「せんせーがこんな問題出すから解けないんです」


「他の奴は解けたんだ。お前も頑張れ」


笑いながら教卓へ戻った先生。


くっそー。そう思いながら、隣に座っていた快二を見る。


「ねぇ、快二終わったの?」


「あ?終わるわけねーだろ」


よかった、同士がいた!!


「そのまま終わんないでよ?あたし1人になっちゃうんだからぁっ」


「早く解けって。俺も考えすぎて頭いてーんだっての」


それから少し経ってから、プリントを埋めきったあたし。


「あーっ、終わった!先生終わりましたっ!」


両手をあげて伸びをするあたし。