「はい、問題解けた奴は提出して今日は帰っていいぞ!明日は小テストもするからな~」
先生の言葉に終わった生徒達が生返事をして、プリントを提出すると、ぞろぞろと教室を出ていく。
みんな終わんの早くない?あたしまだ半分しか解けてないんだけど!?
「城薗ー、お前頭抱え込んでんな」
徘徊(見回りに来ただけけである)していた先生があたしに言う。
「せんせーがこんな問題出すから解けないんです」
「他の奴は解けたんだ。お前も頑張れ」
笑いながら教卓へ戻った先生。
くっそー。そう思いながら、隣に座っていた快二を見る。
「ねぇ、快二終わったの?」
「あ?終わるわけねーだろ」
よかった、同士がいた!!
「そのまま終わんないでよ?あたし1人になっちゃうんだからぁっ」
「早く解けって。俺も考えすぎて頭いてーんだっての」
それから少し経ってから、プリントを埋めきったあたし。
「あーっ、終わった!先生終わりましたっ!」
両手をあげて伸びをするあたし。


