GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「俺、そういう感は当たる方なんだけど」


准からの返事はない。


「おい、准」


「たしかに、告白されてから城薗さんのことは気になるよ。だって、これからも好きだから!アタックするから覚悟してて!って言われたんだよ。気にしないわけねーよ」


まぁ、それもそうかも。


「でも、俺みたいな奴を好きになってくれるって、城薗さんもモノ好きだよな」


「そうだな」


「ちょっ、フォローしろよ快二」


「嘘だってー」


そのまま話は変わったけど、俺の胸のモヤモヤは少しだけ大きくなった。


准は、城薗のことを好きになっていってると思う。


さっき、クッキーを渡した時、いつもみたいに照れ臭そうにしてたけど……城薗を見る目が違った。


城薗に対して、今までと違う思いが生まれてんだろうなって思った。


准がライバルになるかもしれない。






ううん、もう俺のライバルになっているかもしれない。