GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「あとで渡すんだ~。あ!でも、こういうのって重くないかな!?いや、でも快二にもあげたんだよーって言えば受け取ってくれるかな?」


俺、どんだけ使われてんだよ。


こっちの身にもなれよ。


それから城薗は、准にクッキーを渡した。


「俺にくれんの?」


准は驚きつつも受け取った。


俺は城薗に引き連れられてその場にいたから、こいつらのやり取りを間近で見ることができたのだ。


「うん!クリスマスプレゼント」


城薗は笑顔だった。


俺に向ける笑顔なんか比べ物になんねーくらい……准の前だと女子らしさが出ていた。


それくらい准のことが……好きなんだ。


そして、気のせいじゃないことに1つ気づいたんだ。





「なぁ、准」


大掃除の時間。准と掃除場所が近い俺は、准へ話しかける。


「お前、城薗のこと気になってんじゃね?」


「え?何言ってんだよー」


冗談やめろよな?と、ケラケラ笑いながら俺を見る准。