「快二くんも毎日お疲れだね」
古田が俺に言う。
「だろ?こっちの気も知らないで、毎日俺じゃない奴のことをベラベラ話されんだよ。いい気はしないっての」
そう言ってため息をつく俺。
ずーっと准のことばっかり話す城薗。でも、城薗と話せる機会は逃したくねぇから、聞き手になってる俺だけどな。
「ほら、快二もご飯にしなー。育ち盛りの君も食べなきゃ成長しないぞー!」
そんな俺に、酔っ払いのように話しかけてきた城薗。
誰のせいで昼飯食ってねぇと思ってんだよ。そう思いながらも、城薗と話せることが嬉しいなんて思ってる俺。
「俺ミーティングあっから。じゃ、行ってきまーす」
弁当を持って3人に言い残して教室をあとにした。
「でさー、ゆかちゃん超可愛くてさ、もうやべぇんだよ!」
「いやいや、静香の方も負けてねーよ!」
弁当を持って向かったのは、部室。
今日は昼飯を食いながら、ミーティングをしようって決めてたはずだけど、チームメイトの話題の的恋バナだった。


