GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「快二くんも毎日お疲れだね」


古田が俺に言う。


「だろ?こっちの気も知らないで、毎日俺じゃない奴のことをベラベラ話されんだよ。いい気はしないっての」


そう言ってため息をつく俺。


ずーっと准のことばっかり話す城薗。でも、城薗と話せる機会は逃したくねぇから、聞き手になってる俺だけどな。


「ほら、快二もご飯にしなー。育ち盛りの君も食べなきゃ成長しないぞー!」


そんな俺に、酔っ払いのように話しかけてきた城薗。


誰のせいで昼飯食ってねぇと思ってんだよ。そう思いながらも、城薗と話せることが嬉しいなんて思ってる俺。


「俺ミーティングあっから。じゃ、行ってきまーす」


弁当を持って3人に言い残して教室をあとにした。





「でさー、ゆかちゃん超可愛くてさ、もうやべぇんだよ!」


「いやいや、静香の方も負けてねーよ!」


弁当を持って向かったのは、部室。


今日は昼飯を食いながら、ミーティングをしようって決めてたはずだけど、チームメイトの話題の的恋バナだった。