GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




あれから、城薗の口から出る言葉は准のことばかり。毎日毎日、嫌ってほど准のことを聞かされる俺。


コイツとの会話でもクリスマスの話はしてる。


「あっ、ねぇ人集めてクリパしようよ!」


この言葉の裏にも……准といたいって気持ちがあるのかなって考えてしまう。


「残念でした!クリスマスは野球部部活なんだよ」


「えー!?志摩も?」


「当たり前だろ。マネージャーなんだし」


「そんなぁ。志摩と会える口実がないじゃん。ちょっと、快二なんとかできないの?」


出来るわけねーだろうが。


「これは決定なの。野村達とパーッと騒げよ」


「そうだよ~クリスマスは女子会しよ!花蓮ちゃんはデートかもしれないけどね~。それよりほら、奈央ちゃんご飯食べようよ」


「そうね。あたしはデートだ。ごめん」


そんな城薗のもとへ、友人である野村と古田が弁当を持って来た。城薗は大きく頷いて、机の上を片付け始める。