あれから、城薗の口から出る言葉は准のことばかり。毎日毎日、嫌ってほど准のことを聞かされる俺。
コイツとの会話でもクリスマスの話はしてる。
「あっ、ねぇ人集めてクリパしようよ!」
この言葉の裏にも……准といたいって気持ちがあるのかなって考えてしまう。
「残念でした!クリスマスは野球部部活なんだよ」
「えー!?志摩も?」
「当たり前だろ。マネージャーなんだし」
「そんなぁ。志摩と会える口実がないじゃん。ちょっと、快二なんとかできないの?」
出来るわけねーだろうが。
「これは決定なの。野村達とパーッと騒げよ」
「そうだよ~クリスマスは女子会しよ!花蓮ちゃんはデートかもしれないけどね~。それよりほら、奈央ちゃんご飯食べようよ」
「そうね。あたしはデートだ。ごめん」
そんな城薗のもとへ、友人である野村と古田が弁当を持って来た。城薗は大きく頷いて、机の上を片付け始める。


