「ていうか、やっぱり快二今日元気ないよね?さっきは食いもんがーとか言ってたけど、食べ物のせいじゃないよね?」
そこまで気づいてくれてんなら、その先にも気づけよ。
お前のせいで元気出ねーんだっつの。
「……別に」
「もしかして、あれ?好きな子にフラれたとか?」
……間接的にフラれたようなもんだよな。
「んーまぁな……」
適当に返事をする俺。
「え!?ビンゴなの!?ごめん!そんなデリケートな質問を軽々しくしちゃって!」
慌てて謝る城薗。その姿に少し笑ってしまう。
「だ、大丈夫だよ!アンタたまにはいい奴だから、大丈夫!」
なーにが大丈夫だよ。あたふたしながら、少し傷つくフォローも入れやがって。本人は自覚ねーだろうけど。
「たまにはじゃなくて、いつもだろ?」
「はん?アンタがいつもいい奴?あたしのことバカにしてばっかりで、志摩とのことを9割程度邪魔するアンタが?」


