GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~



今日返事を聞くのはやめて、明日聞くことにする。今日聞くと1人で落ち込むだろうからって、2人にすぐ慰めてもらえるように明日にしたんだ。


明日、志摩に……返事を聞こう。






「志摩ー、どこだー」


次の日、文化祭当日。あたしは正門前で宣伝をしながら、志摩の姿を探していた。


あたしのクラスの出し物は、カレー。料理部だし、もちろん調理係のはずが、なぜか宣伝へと回された。とりあえず客集めから始めるらしく、その役に抜擢されたのだ。


「カレー食いませんかー?」


そう、快二も一緒に。


「快二、そんなんじゃお客さん来ないじゃん。こういう時にこそ、エースの名を活かすべき!」


「は?意味わかんねー。それに、このルックスなら立ってるだけで、客は寄ってくるっての。ほらな」


そういう快二の元に……2人のおばあさんが声をかけてきた。


「あんたいい顔してるね~」


「うちの孫と結婚してくれんかね?」


「孫より私でもいいか。はっはっは!」


元気なおばあさん達はそのまま校内へ。