GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




朝は志摩達が乗る電車より1本早い電車に乗り、学校でもなるべく志摩に会わないように、移動教室とトイレ以外は教室から出ないようにした。


でも、下校の時は……木に隠れてコッソリ志摩のマネージャー姿を見てから帰宅していた。


「もう明日文化祭だよ~?」


「志摩くんといっぱい写真撮るんでしょ?」


「うん、撮りたいよー……」


でも、今のままじゃ……


「そろそろハッキリした方がいいと思うよ。いつまでも逃げてちゃ、志摩くんも返事出来なくて困るだろうし」


花蓮があたしの目を見て言う。


「そうだね。どっちに転んだとしても、奈央ちゃんは志摩くんのことを諦めないでしょ?それに、あたし達はいつでも奈央ちゃんの味方だよ~。忘れないでね」


あたしをギュッと抱き締めてくれた雪。


返事を聞くの怖いけど、2人がいてくれるなら……フラれても前を向けるかな。


「明日、頑張って志摩くんのところ行ってきな」


帰り際に、2人に言われた。