GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




あたしは今、志摩に告白をして言い逃げして、返事が来るのをビクビクしてんのに。






「失礼しましたー」


そして、職員室を出たあたし。あーもう、疲れた。


「城薗さん」


ギクッ。


声がした方を向くと……志摩の姿が。


やだ。今は志摩に会えない……ううん、会いたくない!


「あの」


「ごめん、志摩!」


あたしは再び志摩から逃げ出した。


無理だよ。あんな告白してさ、志摩の顔見れるわけないじゃん。


それに、返事を聞くのが怖い。


志摩との今の関係が壊れちゃうのが……怖い。





「奈央ちゃ~ん、もう1週間だよ?」


「うーん」


「そろそろ志摩くんもシビレ切らすんじゃない?」


「うーん」


文化祭の準備時間、雪と花蓮から言われた言葉に生温い返事をする。


あたしが志摩に告白してから1週間が経過した。あたしは……ずっと志摩から逃げ続けている。