【短】流星☆BOY〜星に願いを〜

 あたしはこのとき、大きく息を呑んでいた。

それでも、三人ともつらそうな顔なんてしていなかった。


「あたしはそのままお城に仕えていればよかったんだけどね…ステラの残した星のかけらが、あたしの星の色とは違ったの」


「……星の、かけら?」


 どうやら命の灯火が消えると、体からひとつ星のかけらが残され、その星の色は代々引き継がれていくそうだ。

星のかけらは、あたしたちでいう葬儀みたいに、儀式として子に授与されるらしい。


 でも、その儀式で事件がおきた。

ステラの子として育てられたのに、どんなに祈りをささげてもリゲルの星の色がステラと同じになることはなかった。

そしてそれと同時に、王家の星の力が働いているという証拠でもあった。


「リゲルは、王家の隠し子だった」


 あっという間にその話は駆け巡り、王様の耳に入るのもすぐだったそうだ。

あたしは、少し前にきいた話を思い出す。


「…そうか、王家の女の子って……」


「そう、里子に出される…。といっても名ばかりで、今では『星流し』という、旅に出されていた」


 『星流し』…それは、捨てられたということだ。


「誰があたしの母さんだったのかわからなった。だって、みんなお子様がいるんだもの」

 つぶやいたリゲルは、すこし寂しそうだった。


そして、例外なく王族の女児は里子という名の『星流し』…転送が決まったのだそうだ。