【短】流星☆BOY〜星に願いを〜

「ベティ!」

 嬉しそうに先を行く彼女が抱きついたのは、金色の髪を星が瞬く闇に浮かべる彼の姿。

相変わらず、へんてこりんの衣装を寒そうにもせず身に纏っている。


 紛れもなくベティ本人。

なんとか追いつくと、ベティも驚いて口があんぐりと開いたままになっていた。


「やっぱり、知り合いなの…?」

 あたしが尋ねると、ベティは抱きついた彼女からあたしへと視線をずらす。

一瞬、戸惑いに瞳が揺れたけど、すぐいつもみたいに冷静に戻った。


「…アンタ、何もわかってないのか?」


 呆れたように言い放つベティ。

そんな彼に寄り添うように、彼女もまた不思議そうにあたしを見てくる。


「こいつはなぁ…」

 ベティが肩を落として、ため息と一緒に吐き出したときだった。


「ああっ、やっとみつけた!」


「げっ」


 ベティの背後からした声に、さきほどの女の子は思い切り顔をゆがめて嫌そうな顔をした。


 なによりも、あたしにはその声が嫌になるくらい聞き覚えがあるもの。


「母さんよりうるさいんだもの、リュウセイってば!」


 口を尖らせたながら、彼女は口にした。

……彼の、名を。



「んもう、勝手に抜け出しゃだめだって!」