【短】流星☆BOY〜星に願いを〜

 まだ少しジンジンする手のひらと膝は、心配かけないように平静を装って歩く。

真後ろでは凍った雪さえも楽しむように歩く少女。


 他にベティの行くところなんてないはずだから、あたしはいつもの通り家に向かうだけ。


住宅街を縫うように歩き、家まであと数分という頃。

視界の端っこに、リュウセイが光となって消えていったあの公園が目に付く。


 思わず停まってしまった足。


 ひょっこり現れて、何事もなかったようにきっと笑うんだろうな。

そんな幻覚さえ見ていた。


「あのぉう……?」

 背後からの少女の声に、あたしははっと我に返る。

急いで振り向いて、笑いながら取り繕った。


「あ、ごめんなさい。なんでもないの…」

 言いかけたあたしの目の前で、いきなり何かに驚いた彼女。

大きい瞳をさらに見開いて、あたし…の後ろをじいっと見つめる。


「ベティっ!?」

 叫ぶなりあたしを通り越して、あの公園へ一直線へと走り出した。


「え?あ、ちょっと…っ」

 わけがわかっていないあたしも、なぜだかそれについていってしまった。


 外灯が照らす公園の入り口に、確かに人影はあった。

だけど木で隠れて、それが誰なのかはわからない。


 本当に人違いだったのかも。

そんなふうに思った矢先のこと。