【短】流星☆BOY〜星に願いを〜

 辺りには頼りない小さな外灯があるだけ。

あたしは携帯電話を何度も光らせながら辺りを見回した。


「この辺にいったはずなんだけどなぁ」

 きらりと光るのは雪解けの反射はかりで、あたしの小さな『星』はなかなか姿を見せてくれない。


「こんなとこまで、リュウセイに似ないでよ……」

 はあ、と小さくため息をつくと、コートの裾を膝の裏に折り込んでしゃがみこむ。

なりふり構わず、あたしは固い雪の影や濁った雪跡を手探った。


 かすかな光をたよりに、何度も何度も冷たい雪の上を確かめるように手を滑らせる。



 次第に温かくなっていく息遣いに、ふと思い出す。


 リュウセイがきたとき、似たようなことがあった。

といっても、川の中で必死にあたしの携帯電話を探していたのはリュウセイだ。



 今度は、あたしが雪の中で小さな星の欠片を探している。


リュウセイは…あの時、不安にならなかったのだろうか?

小さな身体で、身を切るようにただあたしのためだけに…。


 そんなことを考えても、答えもブレスレットもでてこない。

なにも見つからないジレンマに、涙が出そうになったときだった。


 道の端に埋もれたてんこもりの雪の影に、不自然にキラリと光る。

あわてて駆け寄り、手のひらに救い上げた。




「…あった」


 ほっとしたのもつかの間、無性に寂しくなる。