【短】流星☆BOY〜星に願いを〜

 気づいたら、あたしの頬には涙が筋を作っていた。


「ベティも……一緒に前に進もう?」


 説得力なんて皆無なのは承知の上。

だけど、これはあたしが決めたことだから、どんなことがあっても譲らないわ。


 ………今度こそ。


 ぽたり、ぽたり。

あたしの涙は、キレイなウェーブを作るベティの髪に滑り落ちる。


 ゆっくりとそれに触れようとしたときだ。

がばっと立ち上がったベティは、下唇をギリリと噛みながら鋭い瞳をしていた。


「バカヒメリ!」


 そういって、白い息を残してベティは走り去ってしまった。

初めてベティに呼んでもらえた名前は、すこしだけ切ない。


 次第に小さくなっていった後ろ姿は迷うことなく闇へと溶けた。




「……ブレスレット、探さなきゃ」


 ほう、と吐き出したつめたい息。

手をこすり合わせて、もう一度気合を入れる。




 ベティは大丈夫。

それだけは、根拠がないけれどなぜか自信があった。



そのためにも、今のあたしを支えるあのブレスレットを探したい。