【短】流星☆BOY〜星に願いを〜

「どうせ、俺たちは似た者同士だろっ?
……好きな人に、想いをぶつけられない臆病者だ」


 冗談……なんかじゃない。

哀しい瞳は、あたしではなく自分に哀れんでいるよう。


「な、なにいってんのよ…」


 ベティの気持ちは痛いほどあたしにはわかる。

どうしようもないくらい好きなのに…たった『好き』の一言がいえなくて。


 一瞬のチャンスを逃したことに、とても後悔している。


 あたしのその戸惑いに気づいたのか、目の前まで近づいてきたベティ。

がしっと両の二の腕を力強く掴まれた。



「オレのことを利用しろよ!いつも安全なとこにいてなにが悪い!?」


 荒げた声に、ビクンと肩が震えた。

乱暴に揺らされたあたしの身体は、まるで人形のように抵抗してもそれを止められなかった。


「痛いよ、ベティ…っ」

 必死に腕を突っ張っていたら、あたしのかばんから運悪く例のビニール袋が零れ落ちてしまった。

すぐに気づいて拾おうとしたけど、彼が許してくれない。


 ああ、もう!

焦るあたしの気持ちに拍車を掛けるように、更に袋越しにカツン、とベティの踵がブレスレットを蹴る。

あっと気づいたときには、すでに見失ってしまった。


 必死に押さえ込んでいる不安は、蓋から溢れるように零れだす。


「もうやめてよっ、ベティ!!」