笑った彼女の言葉が、ジンと沁み渡る。
同時に、チクリと胸の奥がささくれる。
………―また、明日。
そうだ、あたしにはまたリュウセイのいない明日がやってくる。
「…うん、また明日」
あたしは困ったように笑いながら、優しい友に手を振って背を向けた。
コートを引っ掛けるように着て、カバンを抱えて走った。
シンと床から冷える温度とは裏腹に、あたしはすぐに白い息を切らした。
靴に履き替えて、校門まで一直線。
変わらず、顎まである襟もとに埋めるように俯いているベティが立っていた。
「ベティ、ごめんね?」
あたしは笑って近づくと、一瞬あたしをみただけで、そのまま身体を翻した。
…なによ、文句一つくらい言ってよね。
口を尖らせながら、彼の後をついてく。
歩道の端には解けかけた雪が泥と混ざり合い、茶色く濁っている。
再び凍り始めていて、今にも滑りそうになるのを必死にバランスを取りながら歩いた。
ただ沈黙だけがあって、この時間がいつも寂しい。
「あのね、ヒメリ!」
抱き疲れるのが好きなわけじゃないけど、なんでも溶かしてしまいそうな笑顔がない。
「……リュウセイ」
あたしが何気なく呟いてしまったときだ。
同時に、チクリと胸の奥がささくれる。
………―また、明日。
そうだ、あたしにはまたリュウセイのいない明日がやってくる。
「…うん、また明日」
あたしは困ったように笑いながら、優しい友に手を振って背を向けた。
コートを引っ掛けるように着て、カバンを抱えて走った。
シンと床から冷える温度とは裏腹に、あたしはすぐに白い息を切らした。
靴に履き替えて、校門まで一直線。
変わらず、顎まである襟もとに埋めるように俯いているベティが立っていた。
「ベティ、ごめんね?」
あたしは笑って近づくと、一瞬あたしをみただけで、そのまま身体を翻した。
…なによ、文句一つくらい言ってよね。
口を尖らせながら、彼の後をついてく。
歩道の端には解けかけた雪が泥と混ざり合い、茶色く濁っている。
再び凍り始めていて、今にも滑りそうになるのを必死にバランスを取りながら歩いた。
ただ沈黙だけがあって、この時間がいつも寂しい。
「あのね、ヒメリ!」
抱き疲れるのが好きなわけじゃないけど、なんでも溶かしてしまいそうな笑顔がない。
「……リュウセイ」
あたしが何気なく呟いてしまったときだ。


