【短】流星☆BOY〜星に願いを〜

「気取るって…なぁに、それ?」


 よくわからない単語に、あたしは思わず笑ってしまう。

あたしはいつも気取ってなんかないし、今も変わらないと思っている。


 ……白河さんには、そう映ってはいないみたいだけど。


 意図が通じてしまったのか、白河さんは呆れたようにため息混じりに言い放つ。



「ったく、友達が心配してるっていうのにっ!」


 ぷうっと頬を膨らました横顔が、とてもかわいらしい。


でも、その単語にあたしは思わず聞き返してしまった。


「……友達?」


 白河さんはさらに驚いたようにあたしをみて、ゆっくり頷いてくれた。



 あたしに、トモダチがいたんだ。

今までずっと一人で過ごしてきた、あたしに―……。


「…じゃぁ、友達の白河さんにお願いがあるんだけど」


 少しこそばゆい。

だけどそんな些細なことが、嬉しく感じる。



「え?」


 自覚はないけれど、もし、あたしのナニカが変わったのだとすれば……それは紛れもなく、リュウセイのせいだ。






「もう一度、ブレスレットの作り方教えてくれないかな?」