あれから一週間が経つ。
相変わらず、リュウセイからは何も連絡がないままだ。
『待ってる』なんて言ったあたしですら、すでに帰ってくるのかもわからなくなってきていた。
長い永い時間は、あたしを迷わせる。
リュウセイが代わりに残した雪は、足跡をくっきり残すほど積もり、溶けかけてきたのは最近。
おかげで、すくむほど足元から全身を凍てつかせるよう。
暖房が景気よく働く音が響く教室内。
窓ガラスが、温度差のために少し曇っていた。
「流星くん、大丈夫かしら?」
すぐ近くで聞こえた声にはっと顔をあげる。
想いにふけってしまっていたのに気づいて、慌てて取り繕った。
目の前には寒そうにブランケットを羽織っていた声の主。
あたしの机に肘をかけて頬杖をついていた白河さんは、心配そうに窓の外を見つめている。
学校ではリュウセイのお母さんが倒れた、ってことになってる。
まあ、お姉さんの一大事なのだから、あまり意味は間違ってはいないのだけれど。
今何してるのか。
そんなことあたしが考えてもわかるはずもなくて。
だけど、リュウセイなら……
「…あたりまえよ、リュウセイだもん」
相変わらず、リュウセイからは何も連絡がないままだ。
『待ってる』なんて言ったあたしですら、すでに帰ってくるのかもわからなくなってきていた。
長い永い時間は、あたしを迷わせる。
リュウセイが代わりに残した雪は、足跡をくっきり残すほど積もり、溶けかけてきたのは最近。
おかげで、すくむほど足元から全身を凍てつかせるよう。
暖房が景気よく働く音が響く教室内。
窓ガラスが、温度差のために少し曇っていた。
「流星くん、大丈夫かしら?」
すぐ近くで聞こえた声にはっと顔をあげる。
想いにふけってしまっていたのに気づいて、慌てて取り繕った。
目の前には寒そうにブランケットを羽織っていた声の主。
あたしの机に肘をかけて頬杖をついていた白河さんは、心配そうに窓の外を見つめている。
学校ではリュウセイのお母さんが倒れた、ってことになってる。
まあ、お姉さんの一大事なのだから、あまり意味は間違ってはいないのだけれど。
今何してるのか。
そんなことあたしが考えてもわかるはずもなくて。
だけど、リュウセイなら……
「…あたりまえよ、リュウセイだもん」


