【短】流星☆BOY〜星に願いを〜

 不意に、あたしの頬を包んでいたリュウセイの体がふわりと浮いた。

名残惜しくて、すでに感触の切れたリュウセイの手を握ろうとあたしの右手は宙をさまよう。



 リュウセイなんか……



「大好きなんだからっ……!」


 一際強く煌めきを放ち、空に溶けてしまった光たち。




 さっきまでそこにいたはずのリュウセイは……





  ………――姿を消した。