見上げていたリュウセイが、戻した視線の先はあたしの隣の、ベティ。
へんな緊張感が、公園内には漂っている。
二人はただじっと視線を交えたあと、固唾を呑んだあたしとは反対にふっと優しく微笑んでいた。
やっぱり幼馴染だから、もう言葉なんてなくても通じ合ってしまってるんだろうな。
ほんの少しだけ、ベティがうらやましかった。
そしてなにも言わず、あたしたちにクルリと背を向けたリュウセイ。
…もう行ってしまう。
光が強くなったせいにして、なぜかぼやけた視界で必死に目をこらす。
「…リュウセイ!」
どうにか絞り出した声が、精一杯だった。
目を見開いて驚いていたリュウセイは、いつものように「なあに?」といまにも駆け寄ってきそうなのに。
一歩も動かず、ただあたしを見つめてた。
「あ、あの…」
やっぱりいかないで……なんて言えない。
おずおずと近づいて、鞄の中から取り出したのは手のひらほどの紙袋。
「……これ。まだ完成してないんだけど」
差し出したのは、最後の石だけが入っていない作りかけのブレスレット。
リュウセイみたいにとっても小さいのにキラキラと光る……
まるで、星のような石。
へんな緊張感が、公園内には漂っている。
二人はただじっと視線を交えたあと、固唾を呑んだあたしとは反対にふっと優しく微笑んでいた。
やっぱり幼馴染だから、もう言葉なんてなくても通じ合ってしまってるんだろうな。
ほんの少しだけ、ベティがうらやましかった。
そしてなにも言わず、あたしたちにクルリと背を向けたリュウセイ。
…もう行ってしまう。
光が強くなったせいにして、なぜかぼやけた視界で必死に目をこらす。
「…リュウセイ!」
どうにか絞り出した声が、精一杯だった。
目を見開いて驚いていたリュウセイは、いつものように「なあに?」といまにも駆け寄ってきそうなのに。
一歩も動かず、ただあたしを見つめてた。
「あ、あの…」
やっぱりいかないで……なんて言えない。
おずおずと近づいて、鞄の中から取り出したのは手のひらほどの紙袋。
「……これ。まだ完成してないんだけど」
差し出したのは、最後の石だけが入っていない作りかけのブレスレット。
リュウセイみたいにとっても小さいのにキラキラと光る……
まるで、星のような石。


