ドクン。
緊張のあまり、心臓が耳に横にあるみたく響く。
リュウセイの言葉に、あたしが固まってしまった。
「リゲルはRG―0707、僕の双子の姉なんだ」
…え?
聞き返す声すらも出なくて、そのまあるい瞳に吸い込まれるようにあたしは見つめてしまった。
「もともと王家には一子しか産まれない。だから、双子を産んだ母さんの衰弱は激しかった。何よりも、王家の女子は拒否することもできずに里子に出されてしまうんだ」
ベティも、確か同じことを言ってた。
でも女の子の扱いについては聞いていない。
「だから母さんは、いつでも顔が見れるようにって、そのとき仕えてくれたステラに預けていたんだ」
リゲル。
あたしなんかが嫉妬したって、リュウセイとの間に結ばれた絆にはいりこめるわけがない。
とても強く、生きている女の子なんだもの。
「…彼女は、知っているの?」
はっと肩を震わせると、首をかすかに横に振る。
背中を丸めて、じいっと冷たい風が通り抜ける足元をリュウセイは見つめていた。
「ステラとの約束だから。
…この話は、僕がお嫁さん探しの旅へ命令がくだったときに聞いたんだ。
旅なんて行く気はなかったんだ…リゲルがいたからね」
緊張のあまり、心臓が耳に横にあるみたく響く。
リュウセイの言葉に、あたしが固まってしまった。
「リゲルはRG―0707、僕の双子の姉なんだ」
…え?
聞き返す声すらも出なくて、そのまあるい瞳に吸い込まれるようにあたしは見つめてしまった。
「もともと王家には一子しか産まれない。だから、双子を産んだ母さんの衰弱は激しかった。何よりも、王家の女子は拒否することもできずに里子に出されてしまうんだ」
ベティも、確か同じことを言ってた。
でも女の子の扱いについては聞いていない。
「だから母さんは、いつでも顔が見れるようにって、そのとき仕えてくれたステラに預けていたんだ」
リゲル。
あたしなんかが嫉妬したって、リュウセイとの間に結ばれた絆にはいりこめるわけがない。
とても強く、生きている女の子なんだもの。
「…彼女は、知っているの?」
はっと肩を震わせると、首をかすかに横に振る。
背中を丸めて、じいっと冷たい風が通り抜ける足元をリュウセイは見つめていた。
「ステラとの約束だから。
…この話は、僕がお嫁さん探しの旅へ命令がくだったときに聞いたんだ。
旅なんて行く気はなかったんだ…リゲルがいたからね」


