朝、目が覚めてソファに座ってる草野のとなりにえつこは腰掛けた。 「それ、何の傷?」 今まで袖で見えなかったが、草野は手首にいくつものリストカットの痕を作っていた。 「えらそうにしゃべってたけど俺、本当は殺人願望よりも自殺願望のほうが強いんだよね」 草野はぼーっと窓の外を眺めた。