今、たしかにわかることは、あの日生きることに絶望してた私を救ってくれたのは草野だってこと。

草野が私の生きる目標だった。

ただそばにいてくれるだけで私は満ち足りた生活を送れた。
これはたぶん愛だと思うけど、草野を男性としてだけじゃなくて、家族のように私は好きだった。
本当に、本当の本当にそばにいて、ただ私と話をしてくれるだけで十分だった。
草野に触れて、笑いあって、
そうして生きていきたいと思ったの。

最後に、私を愛してくれた。

愛してるって言葉を私のためだけに言ってくれた。

でも、もういないのね。