「今ここで…押し倒してやろうか?」 「はぁ⁉︎ 離しなさいよ、変態男っ!」 ジタバタ暴れると、性悪男は私の耳元に顔を近づける。 その瞬間、クラスの女子のきゃーという、悲鳴が。 って、ん?なんでクラスの女子たちは悲鳴をあげてるの? 周りを見渡すと、男女問わず、私たちを見ていた。 「…っ、離してよ…っ、みんな見てるから。」 小声でそう言うとコイツはニヤッと笑った。 「じゃあ、課題やれよ…」 小声でそういう性悪男。 周りから見たらきっと、性悪男が私になにか囁いてるように見えるだろう。