「コイツを課題やるよう説得してくれない?」



「はいっ!」



あ、ダメだ、未來、完全に性悪男にメロメロになってる。



「奈津、課題やりな!」



「はぁ⁉︎ なんで!ってか、だいたいね、こんな変態男のどこがいいの?

昨日なんてこいつに押し倒されたんだよ⁉︎ どう思う?最低じゃない?」




私がそう言うと、一瞬沈黙が訪れる。



そして次の瞬間、



「えぇぇぇぇぇっ⁉︎ 」



未來の声が教室に響き渡ったのだった。