放課後、 「日野くん……っ」 ギュッと日野くんの制服の袖をつかむ。 「相川……どうかした?」 「あっ、あのさっ、話くらいは聞いてあげてもいいよっ……!」 うわあああああ!!! 私どれだけ上から目線なんだよ! 最低すぎるわ! だけど日野くんは意外にも柔らかく笑った。 「サンキュ。嬉しい。」 その笑顔に胸がときめく。 そして教室から誰もいなくなると日野くんは口を開いた。