アイツ……不安になってるのかな。 山本に言われるまで気づかなかった。 付き合ってるってだけじゃ安心できないのかな。 女心というものはわからない。だけど俺より山本の方がわかるに決まってる。 不安にさせてごめん。 明日から…もっと不安にさせると思うけど、俺のことを信じてほしい。 心の中でそんなことを思っても意味がない。 今更気付いても、今更伝えても遅いんだ。 ズキッと胸が痛むのを感じながら俺は帰路に着いた。