「あ?なんだよ、その子は俺たちと遊ぶの。返せよ。」 金髪の人が言うと日野くんは鼻で笑った。 「おまえら、趣味悪っ。コイツをナンパとかマジウケるわ。」 「もしかしておまえ、この子の彼氏?趣味悪いとか思うのなら俺らに渡せよ。」 イラついた様子でいう赤毛の人。 「無理、お前らにはぜってぇ渡さない。 コイツは俺のだ。コイツが好きになっていいのも俺だけだし、 コイツを好きになっていいのも俺だけだ。」 ドクンッ 胸が大きく高鳴る。 だけど金髪はバカにしたように笑った。