……そろそろお前に会えるよ。レウ。 誰にも邪魔出来ないし、責任も世間の目も関係ない場所で。 「囚人番号0991、時間です」 お固い制服を着た看守が僕を呼ぶ。 ……時間だ。 ドアを開け、階段を上った。 カツン、カツンと足音が響く。 僕は天井から下がったロープの輪に首をかける。 最期に見えた、穴の空いた床が、奈落の底に見えた。 終