「ふふふー♪私は何でも知っているのだよー♪」


 誰にも言ってないはずなのに!なんで知ってんだ!


 「レウちゃん顔真っ赤〜!可愛いねぇ~」


 ……ううぅ。


 「せっかくだから、会いに行っちゃえば?また保健室で仕事サボってるだろうし」

 「……うん」


 確かに、無性に会いたくなったところだった。

 ……会いに行こう。





 










―――ガラッ


 「……リイチ先生」

 「!レウ!待ってたよー!」

 「ぐえっ」


 保健室に入った瞬間、苦しいくらい抱きしめられた。


 「ちょ、リイチ先生!」

 「大丈夫大丈夫。誰もいないよ」

 「そうじゃなくて!」


 さっきから、私の背中にまわした手で、なぞるようにして身体を触っている。

 くすぐったいのと同時に、ゾクゾクする……


 「ベッド行こうか」

 「行きませんよ!!!!!」


 ったく、相変わらず考えてることがぶっ飛んでる!