「で?大事な話とは?」

 「んー、まぁ、そうだな……」


 ポリポリと頬を掻くリイチ先生。

 いつの間にか、片手にに私のブサイクな猫のクッションを抱いてる。

 また勝手に人の物を……


 「めんどいから、率直に言うことにするよ」

 「はあ、前置きが必要なくらい大事な話なんですか?」

 「そーだよ」

 「まぁ、さっさと終わらせてくださ……ひゃぁ?!」


 いきなり、私はリイチ先生に押し倒されていた。

所謂、床ドンってやつ。

 視界にはほとんどリイチ先生しか見えない。


 「?!?!」


 ……状況が読めない。


 「大事な話っていうのはね……」


 スッと、三日月形に開いた口が、私の耳元に近づく。












 「君が好きという事だよ」









 「えっ?」