―ある日―

そうこうしてるうちに学校が目の前になる。

今、オレすげぇ目付きしてる自信ある。

学校にガンくれたってなんにもならないのにな。

癖かな。

馬鹿みてぇ。

「圭くん?」

あべっ!いたんだったな。

「やめろよ、それ」

「あっ悪りィ」

嘆息。

まぁ、おかげで目付きは直ったけど。

学校は嫌いだ。

昔から。

勉強は嫌いじゃない。

ただ、学校の体質が最悪に嫌いなんだ。

優等生だから振りは出来るけど。

年功序列?とか、ヒイキとかウゼェんだよ。

あの閉鎖的な空気とか支配欲にしか見えない先コーとか。

本気キモい。

それに、何があっても「責任は無ぇ」だろ。

体裁ばっか気にして、自分の足元守んのに必死でよ。

オレ等がいなけりゃ簡単に潰れんのによ。

おかしいだろ。

目的と手段が逆転してんだよ。

気付かないモンかねぇ。

DEATH なNOTEとか欲しくもなるよな。

まぁ、それが社会とリンクしてんだからどうしようもねぇよ。

ニートとか増える理由、分かるよな。

どうしようも無い。

吐き気がする。

救いようが無いね。

下駄箱に着いて、上履きに履き替える。

上履きは少し小さくなったから踵をつぶしてる。

もう3年だし。

買うにはもったいない。