ねえ好きって言って 【完】

「零太に会えるなんて思ってなかったよ!」

「凪いつこっちに戻ってきたんだ?」




凪とは幼稚園から小6まで
よく遊んでいた。

小学校卒業と同時に
親の都合で引っ越してから
一切連絡はとっていなかった。




だから今こうして会えて
結構嬉しかったりする。




凪とは昔っから仲がよかったからな。




「んーと一週間くらい前かな」

「そっか~凪昔と変わんねーな」

「そう?零太はますますイケメンになりやがってこの野郎♪」




凪っていま思うと望に
少し性格が似てるのかもな。




俺たちは昔のこととか
思い出話をたくさんしていた。




でも何か大事なことを
忘れているような……
何かが頭に引っかかっていた。