ねえ好きって言って 【完】

「ん~変じゃないけど」




それだけ言うと
すぐそっぽを向いた。



それだけですか?!
しかも、変じゃないって…
なんか微妙な反応…




「零太くんの私服姿初めてみたけど結構おしゃれなんだね」


「…別に」




反応薄っ!!
機嫌悪いのかなぁ~?




私たちはとりあえず
出店をまわり歩いた。




な、なんかこれ本当のデートみたい…
周りの人から見たら
私たちもカップルって思われてるのかな。




「あれ?あそこにいるの零太くんじゃない?!」
「ほんとだー!」




そんな声がしたかと思うと
クラスの女の子たちがいた。

身長の低さから私がいることには
気付いていないようだった。