ねえ好きって言って 【完】

「望の野郎、殺す…」




たぶん零太くんも私と
似たようなメールが送られてきたんだよね。

大きなため息をついていた。



「こ、これからどうする?」




そういえば私服姿初めてみたかも。
制服と雰囲気変わるなぁ~
なんだかすごく大人にみえる。




「…帰る?」




零太くんきっと人混みとか
嫌いそうだし帰りたいよね。




「いや、少し見てく」




えっ?!
本当に?!絶対帰ると思ってた。



思いがけない返答に
私は口を緩ませた。




「うんっ!」