「れーいた♪」




この声は…




しぶしぶ机から顔を上げると
うざったい奴がいた。




「おいおい零太。そんなあからさまに嫌そうな顔すんなって♪」




こいつは篠原 望(シノハラ ノゾム)。

認めたくはないが俺の親友。




こいつの神経の図太さには
いつも感心するわ。




「それよりさっ聞きたいことあるんだけど♪」




やっぱりな。
あえて会わないよう避けてたのに
わざわざ自分から来やがって…

聞きたいことなんて
多方予想がつく。




「はぁ…なら屋上行こうぜ」




俺たちは屋上へ向かった。