ねえ好きって言って 【完】

そう言って美琴は帰った。




「零太…」




凪は真剣な目で
俺を睨んでいた。




「何そんなに怒ってんだよ」




凪が怒っている
意味がわかんねー




怒りたいのはこっちだよ。

なんで凪と恵恋が2人でいるんだよ。




それに恵恋…
なんで泣いてたんだよ。




「俺、前に言ったよな…」

「は?」




「二度と恵恋を悲しませることはするなって」




ドキンッ




「あの女の子とは関係ないって言ってたよな?なのになんで一緒にいるんだよ」

「…関係ないだろ」




徐々に凪はイラついてきていた。