ねえ好きって言って 【完】

それにあの子とは
もう関係ないって言ってたのに…!




嘘だったの?
本当はまだその子のことが好きなんじゃ。




私は溢れる涙を止めることが出来ず
私を呼ぶ声にも振り返らず走った。




「恵恋待って!」




凪くんの心配する声が響く。




「何がどうなってんだよ!」

「私たち、まずい場所に居合わせちゃったのかも」

「美琴わりぃ…また今度埋め合わせするから今日はもういいか?」

「埋め合わせなんてもういいよっ今日は付き合ってくれてありがと」